【2024年最新版】年末年始の読書におすすめの本10選-学生にも社会人にもおすすめ

年末年始 読書 本
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「年末年始はまとまった休みが取れるから読書しよう!」と考えている皆さん、読みたい本は決まっていますか?本を読みたいと思っていても、どんな本を読もうか迷っているうちに年末年始が終わってしまった…なんてことにならないようにしたいもの。

そこで本記事では名著から最新本の中から、読書家の筆者が独断と偏見で2023年年末から2024年年始に読みたい本を10冊選びました。選んだ基準は学生から大人まで学びになること・良質なインプットとなること・読むのが大変すぎないことです。

選んだ本は全てKindle版があり、Kindle Unlimitedで読めるもの・Amazon audibleで聞く読書ができるものも多く選んでいます。年末年始のこの機会にKindle UnlimitedやAudibleに登録して新しい年の読書体験をアップデートするのもおすすめです。

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年末年始の読書で読みたい本1|思考の整理学

刊行から35年、驚異の125刷、258万部突破の大ベストセラー本『思考の整理学』。東京大学、京都大学で最も読まれた本としても知られています。

「先生と教科書に引っ張ってもらうグライダー型ではなく、エンジンを積んで自分の頭で考え、自力で飛びまわれる飛行機型の人間こそ、これからの時代には必要なんじゃないかな。」

そう語ったのは著者の外山滋比古氏です。これからの時代に必要とされているのは、「自ら考えられる人間」です。いま以上に思考力を伸ばしたい人・思考力を身につけたい人におすすめです。

年末年始の読書で読みたい本2|14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

「これからの社会をどう生きればいいのか」―この不安を、多くの子どもたち(大人たち)、そして大学生が抱えています。

残念ながら、いま学校で教えられていることは、この疑問に十分に答えているとはいえません。そこで「社会を分析する専門家」である社会学者 宮台真司氏が、今生きている社会の「本当のこと」を伝え、その上でいかに生きるべきか、という問題に正面から向き合った1冊。

どうしてこの社会に「ルール」があるのか、「恋愛」と「性」について、将来就く「仕事」と「生活」について、「生」と「死」について――など、身近な話題を入り口に、わかりやすい語り口で、深いテーマを語っています。

14歳からと書いてありますが、高校生大学生や大人が読んでもとても腑に落ちる&感情揺さぶられる部分がたくさんあります。

【あわせて読みたい】おすすめの社会学入門書13選-社会学研究科の大学院生が選書-

年末年始の読書で読みたい本3|人新世の「資本論」

2020年から2021年にかけて大ベストセラーとなった『人新世の「資本論」』は、昨今注目されるキーワード「SDGs」を批判すると共に、持続可能な地球・社会にしていくための学術的な提案がなされている1冊です。

著者で経済学者の大阪市立大学准教授 斎藤幸平氏によれば、「SDGsは大衆のアヘン」であるといいます。斎藤氏によればSDGsが免罪符として機能する消費行動は、資本の側が環境配慮を装って消費者を欺く「SDGsウォッシュ」にいとも簡単に取り込まれてしまうといいます。

かつてカール・マルクスは宗教を「大衆のアヘン」であると批判しましたが、斎藤氏によればSDGsはまさに現代版「大衆のアヘン」なのです。

また斎藤氏によれば、無限の経済成長を追い求める資本主義というシステム自体に今すぐブレーキをかけない限り、気候変動が止まらないといいます。資本主義が引き起こしている問題を、資本主義という根本原因を温存したままで、解決することはできないのです。

では一体、SDGsではない方法で私たちは気候変動を止めたり環境に配慮した社会をつくるためには、どうすればいいのでしょうか?本書は個人もビジネスパーソンも考えることを求められる気候変動についてより深く理解するための1冊です。

年末年始の読書で読みたい本4|壁の向こうの住人たち

『壁の向こうの住人たち』は米国の社会学者A. R. ホックシールドが書いた本です。内容は読みやすい研究書といったイメージ。その主題は、なぜ政治思想の違いによってアメリカでは分断が進んでいるのか?なぜトランプ支持者はトランプのような人間を支持するのか?です。

壁の向こうの住人たちとは、いったい誰か。著者はいわゆる「左派」の人であり、彼女の目からみて「右派」の人たちがこの作品では「壁の向こうの住人たち」と呼ばれています。

ホックシールドが調査フィールドに選んだルイジアナ州で出会った右派の人たちは、みんな優しくて親切でした。しかし彼らは左派が当たり前のように望んでいること―それは先進国の標準となりつつある―環境保護の許可に反対し、地球温暖化を信じず、貧困者や社会的マイノリティを政府が積極的に支援することに反対しています。

対して多くの左派の人々は壁の向こうの住人たちに対し「彼らの意見は馬鹿げている」「トランプを支持するなんてありえない」と言います。

ホックシールドは二極化する米国の右派でいま何が起こっているのかを知るために、壁の向こう側の人々と直接会って話をして「なぜ」を解き明かすために、5年間で計60人にインタビュー調査を試みました(文字に起こしたものは4000枚!にものぼった)。そこから明らかになったのは彼らがいだく共通の”ディープストーリー”の存在でした。

【あわせて読みたい】【書評】A. R. ホックシールド『壁の向こうの住人たち』が私たちに問いかけること

年末年始の読書で読みたい本5|FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

『FACTFULNESS』は、2020年に大ベストセラーとなった本です。2年前の出版ですが、いまでも色あせることなく多くの人に読まれている教養本です。

私たちの知識やモノの見方は、情報入手は意外と偏っており、正しく世界の状況を把握できていないことが痛感させられます。つまり世の中の常識は常識ではない、自分の知識には思い込みが多く混ざっている、自分の知識は古い、こうしたことを正面から突き付けられるのです。

このような「自分の知識や思い込みを根底からひっくり返す本」を読むことには大きな意味があります。なぜ思い込みや知識をひっくり返されるのか?それは読んでみてのお楽しみです。

ちなみに本書は以下のような賞を受賞しており、この受賞歴からも必読書であることがわかります。

  • 2020年間ベストセラー【1位】(ビジネス書、トーハン調べ)
  • オリコン年間BOOKランキング2020 ジャンル別「ビジネス書」【1位】
  • 読者が選ぶビジネス書グランプリ2020 総合グランプリ【1位】(主催:グロービス経営大学院、フライヤー)
  • ビジネス書大賞2020【大賞】(実行委員会:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
  • 第30回TOPPOINT大賞【大賞】(2019年上半期TOPPOINT誌調べ)
  • 100万部突破

大学生にとっては就活に臨むうえで知っておいた方が良い世界の常識?がたくさん載っているので役立ちます。以下の記事では特に大学生におすすめの本を紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

【あわせて読みたい】文系大学院生推薦 大学生が読むべき教養本10選

【あわせて読みたい】大学生におすすめの自己啓発本10選-博士課程大学院生が厳選!-

【あわせて読みたい】大学院生・大学院進学希望者が読みたい本19選―博士大学院生推薦

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年末年始の読書で読みたい本6|チーズはどこへ消えた?

迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見します。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルでです。

ところがある日、そのチーズが消えてしまいます!ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していきます。ところが小人たちは 、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに 旅立つ決心をします…

IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、トップ企業が次々と社員教育に採用している本書。単純なストーリーの中に、状況の変化にいかに対応すべきかが凝縮されており、21世紀を代表する自己啓発本といわれています。

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年末年始の読書で読みたい本7|東京の生活史

2021年下半期に出版され飛ぶ鳥を落とす勢いで売れた社会科学書『東京の生活史』。本書をまとめたのは社会学者で小説家の岸政彦さん。

本書は「東京」をテーマに150人の一般公募の聞き手が、自身が選んだ人に東京での暮らしの話をインタビューしてまとめた本。つまり150人の聞き手と150人の語り手によって創られた150の生活史/人生史がまとめられているのです。

本自体は「鈍器本」と呼ばれるほど厚いですが1人1人の語りが独立して収録されているので、毎日数人ずつ読み進めるのがおすすめ。長い時間かけて読むことで、東京や都市での暮らしを見つめ返したり、他人の人生に思いをはせたりできますよ。

年末年始の読書で読みたい本8|人生論ノート

死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について、など23題の短編が収録された『人生論ノート』。

ドイツの大哲学者ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清による、珠玉の名論文集です。

豊かな人生を送る術について書かれた本書は、刊行以来80年を経た今も読み継がれています。文体の読みやすさは、ここで紹介している本の中で一番かもしれません。スキマ時間にちょっとずつ味わいながら読んでみてはいかがでしょうか。

本書には、NHKの人気番組100分de名著で発行された解説書があります。分かりやすさに定評のある100分de名著の解説本は、私もメインの本とあわせて買うことがあります。ぜひ皆さんも解説書片手に読んでみてはいかがでしょうか。

年末年始の読書で読みたい本9|「原因」と「結果」の法則

デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど、現代成功哲学の祖たちが、もっとも影響を受けた伝説のバイブル『AS A MAN THINKETH』。聖書に次いで一世紀以上ものあいだ多くの人々に読まれつづけているといわれる本書は、驚異的な超ロング・ベストセラーです。

本書の内容は、以下の一節に集約されているということができます。

「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。

原因と結果の法則』は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、つねに絶対であり、ゆらぐことがないのです。」

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年末年始の読書で読みたい本10|暇と退屈の倫理学

よく「年末年始は暇だ」といわれます。しかし一体、暇とはなんでしょうか?暇と退屈には違いがあるのでしょうか?なぜ私たちは年末年始を暇な時間だと思うのでしょうか?

『暇と退屈の倫理学』は、こうした問いに哲学的に立ち向かった名著です。内容は平易な文章で書かれており、ページ数は多いですが読みやすいのが特徴。

この本の中身と魅力は、文章で伝えるよりも目次を見てもらった方がわかりやすいので以下に目次を掲載します。「暇」「退屈」「贅沢」「哲学」「倫理学」こうしたキーワードに関心ある人は、ぜひ読んでみてください。きっと明日からの暇な時間の使い方・作り方が変わると思いますよ。

序章 「好きなこと」とは何か?
第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか?
第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?
第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か?
第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か?
第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか?
付録 傷と運命──『暇と退屈の倫理学』新版によせて

以上、本記事では年末年始に読みたい本を10冊紹介してきました。Kindle UnlimitedやAmazon audibleも活用しながら楽しく充実した読書の日々を実現してみてください。

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