学生から社会人まで「統計学」の学習が必要になりつつある昨今。以下のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
「統計分析できるようになりたいけど、どうやって独学すればいいのかな…」
「統計学の入門書を買いたいけど、選択肢が多すぎてどれがいいのかわからない!」
「大学の統計の授業が難しすぎる!もっと優しい本で勉強したい」
そこでこの記事では国立大学大学院で統計等を駆使しながら日々研究を行う管理人が、初心者におすすめの統計学の本・入門書をご紹介します。どれも買って損ないものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの統計学入門書1|東京大学のデータサイエンティスト育成講座
初心者におすすめの統計学入門書1冊目は『東京大学のデータサイエンティスト育成講座』です。
統計の基礎から機械学習、各種分析まで網羅的にわかりやすく解説している点ではピカイチ。世界的に多くのユーザーを持つPythonを利用したデータ解析を実践的に学べる点が特徴で、練習問題も豊富。読むだけでは身につかない統計の基礎が本書に沿って学べばしっかり身につくこと間違いなしです。
他の本と比べると少しだけ値段が張りますが、最初から最後まで何周もして勉強することを考えると安いもの。初心者から中級者まで幅広い統計学習者におすすめです。
初心者におすすめの統計学入門書2|統計学が最強の学問である
初心者におすすめの統計学入門書2冊目は『統計学が最強の学問である』です。
2014年にビジネス書大賞も受賞した大ヒット本。本書の特徴は最新事例と研究結果をもとに基礎知識を押さえたうえで統計学の以下の主要6分野を横断的に解説するという構成。
社会調査法・疫学・生物統計学・心理統計学・データマイニング・テキストマイニング・計量経済学
ビジネスと絡めた事例の多いので実践に結びつけたいビジネスパーソンに一押しの1冊。平易な言い回しと著者の熱量により統計学の本質に触れることができます。
初心者におすすめの統計学入門書3|世界一カンタンで実戦的な文系のための統計学の教科書
初心者におすすめの統計学入門書3冊目は『世界一カンタンで実戦的な文系のための統計学の教科書』です。
中学生までに習った算数と数学の知識で読める内容なので「統計も数学もすごく苦手…」という方に特におすすめ。わかりやすいだけでなく実践での活用方法や仕事での活かし方のアドバイスも多数載っています。
極限までわかりやすい入門書が良いという方はぜひこちらを買って勉強してみてください。
初心者におすすめの統計学入門書4|マンガでわかる統計学
初心者におすすめの統計学入門書4冊目は『マンガでわかる統計学』です。
「マンガでわかるシリーズって読みやすいだけで中身はどうなの?」と思う方もいるかもしれませんが、統計学の基礎から実践方法まで丁寧にわかりやすく解説されています。
本記事で紹介しているような活字が多い本や教科書的な本が苦手な人は、まずは読んでおきたいおきたい1冊。本書を読んで基礎を学んだ上で実践的な教科書を読めば理解度も定着度も上がるでしょう。
初心者におすすめの統計学入門書5|統計学がわかる
初心者におすすめの統計学入門書5冊目は『統計学がわかる』です。
文字が大きく読みやすいため午前午後使えば1日で読めるボリュームの本書。ハンバーガーショップを事例に「推定」「仮設検定」「分散分析」など基本的な統計技法について学べます。
統計検定を受験する場合、2級までなら本書でカバーできるので資格試験受験者にもおすすめですよ。
初心者におすすめの統計学入門書6|ヤバい統計学
初心者におすすめの統計学入門書6冊目は『ヤバい統計学』です。
「世界は数字でできている」をテーマにした本書。「ディズニーランドの行列をなくす方法は?」「宝くじに当たる確率は実際どのくらい?」「テロ対策とドーピング検査の共通点とは?」など具体的な10のエピソードから統計的思考の構造がわかります。
学問としての統計学や資格試験のための統計学が、実際に日常生活でどのように活用され、どのように忍び込んでいるのか。ビッグデータ全盛の現代において私たちの生活は統計からどのような影響を受けているのか。
日常生活の中で統計がどのように活用されているのか興味ある人は必読の1冊です。
初心者におすすめの統計学入門書7|統計学のための数学教室
初心者におすすめの統計学入門書7冊目は『統計学のための数学教室』です。
本書は中学数学・高校数学の全課程から統計学の理解に必要な部分をまとめて解説した、大学生にも社会人にも必ず役立つ入門書。
各章の後半の「統計に応用!」では紹介した数学知識を統計ではどのように使うのか丁寧に解説されています。特に、数学と統計を結ぶフローチャートは他の本にはない必見資料。「例題」や「練習問題」も多数掲載され、巻末の推薦書籍とあわせれば独力で統計学をマスターできるでしょう。
初心者におすすめの統計学入門書8|統計学入門
初心者におすすめの統計学入門書8冊目は『統計学入門』です。
今回紹介した中で最も難しいのが本書。しかしこの本は日本で最も有名な統計学の入門書で通称「赤本」と呼ばれ多くの大学生に親しまれています。ここまでに紹介した入門書を読んだ上で読むと理解できる程度の内容。最強の2冊目といったところでしょうか。
教科書なので全体的に硬めですがコラムなどはわかりやすく、クスッと笑えるところも。「推定」「仮説検定」「回帰分析」に重きをおいている教科書が多いなかで「確率・確率変数・確率分布」に重点を置いているのが特徴です。
最後に-統計学は周辺領域の学問と合わせて学ぶとより理解できる!-
この記事では統計学初心者におすすめの入門書を紹介してきました。
統計学は周辺分野の学問の考え方や論理構造を理解することでより理解度が上がることがあります。逆に統計学を学ぶことで自身が専門とする分野や仕事の見え方が変わることも。以下では統計学と密接に関連する分野の入門書を紹介しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。